こんにちは!松下公子です。

先日、元NHKキャスターで、今はフリーアナウンサーとして活躍している元生徒さんの結婚式に出席してきました。
いやー、めちゃくちゃ綺麗でした。
しかも、ご連絡をいただいたときの言葉がこうだったんです。
「人生を変えてくれた恩師として、祝辞をお願いできますか」
もう、キャーって感じです( *´艸`)
私、「人生を変える」という言葉が好きなんですよね。
そして、それを本当にやれているんだという自負が、あらためて湧いてきた一日でした。
アナウンサーになると、住む場所から変わる
「アナウンサーになる」と聞いても、あなたはまだ、その後の人生がどう変わるのか、イメージが湧かないかもしれません。
でもね。
アナウンサーになるというのは、暮らしそのものが変わることなんです。
たとえば、東京に住んでいるあなたが地方局のアナウンサーになったとします。
行ったこともない土地に引っ越して、そこで仕事をして、そこで生活をする。
私自身も、佐渡ケーブルテレビ、愛媛朝日テレビ、そしてメ〜テレ、ラジオNIKKEI。
縁もゆかりもなかった土地に住んで、アナウンサーとして過ごしてきました。
住む場所が変わると、出会う人が変わります。
今まで付き合っていた人と、正直、疎遠になってしまうこともあります。
そのかわり、新しい出会いがある。
その土地で結婚して、そのまま永住する人だっているんです。
さらに、アナウンサーという肩書きを持つと、普通なら一生お会いできないような方にお会いできます。
有名な方、その道のプロ、専門家の方。
そういう方に、仕事として向き合う立場になる。
だから私は、いつも言うんです。
アナウンサーになるというのは、職業を選ぶことじゃなくて、人生を選ぶことなんですよ、と。
エントリーシートを書いている今は、まだ実感がないと思います。
でも、あなたが今書いている一枚は、数年後の住む場所も、出会う人も、結婚する相手すら変えているかもしれない。
そう思うと、ちょっとドキドキしませんか?
「準備しない」私が、マイクを持った瞬間に出てきた言葉
彼女との出会いは、5年ほど前でしょうか。
もともとはブライダル関係のお仕事をされていて、そこから転職してNHKキャスターになった方です。
だからでしょうね。結婚式そのものが、本当に凝っていました。
おもてなしの心がいっぱいで、ご本人がナレーションを読んだり、動画に出演したり。
アナウンサーって、やっぱり「話せる」という強みがありますから、こういう場面でそれが生きるんですよね。
(ちなみに私も、自分の結婚式では一瞬、場を仕切ってしまいました(^^;)
さて、祝辞です。
ここだけの話、私、人前で話すときに原稿を作らないんです。
準備が、苦手で_| ̄|○
とはいえ晴れの舞台で失敗はできませんから、なんとなく何を話そうかとは考えていました。
でも、マイクを持つ瞬間まで、はっきりとは決まっていなかったんです。
司会の方から「人生を変えてくれた恩師です」とアナウンスが入って、みなさんの視線が集まって。
そのとき、すーっと出てきたのは、彼女との二人三脚の道のりでした。
キャスターになるまでの苦労話。
うまくいかなかった日のこと。
そして最後に出てきたのは、こんな言葉でした。
「これからも、私のそばにいてくださいね」
……お前が結婚するんかい、って感じですよね(*^^*)
自分でチャチャを入れて、笑いを取ってしまいました。
なぜこの話をするかというと、あなたに伝えたいことがあるからです。
人の心に届く言葉って、事前に用意した完璧な原稿からは、意外と出てこないんですよ。
その人と過ごした時間、そのとき見た表情、一緒に悩んだ夜。
そういう「積み重ね」があるから、口が勝手に動くんです。
面接で「自己PRを完璧に暗記したのに、頭が真っ白になりました」という相談を、本当によく受けます。
でもね。
真っ白になっても、あなたが本当に経験してきたことなら、必ず出てきます。
暗記が足りないんじゃなくて、自分の経験と、まだ深くつながれていないだけ。
だから、面接の準備でやるべきことは、文章を覚えることじゃありません。
自分が何を感じて、何に悩んで、何を選んできたのか。
それを何度も思い出しておくこと。
そこがつながっていれば、本番の言葉は勝手に出てきます。
きっかけは、本人が気づかないくらい小さくていい
この結婚式で、私が確信したことが2つあります。
ひとつは、これからも人生を変えるサポートをしていきたい、ということ。
これはアナウンサー志望の方に限りません。
たとえば、こうして私が書いたことで、あなたが何かひとつ行動したとしたら。
それだけで、もう人生が変わるきっかけになっているわけですよね。
ご本人は「松下公子の言葉で人生が変わった」なんて、思っていないと思います。
ちょっと笑っちゃいますけど、それでいいんです。
きっかけになれば、それでいい。
ご本人が気づいていなくても、私が気づいていなくても。
「あの一言で、行動を変えたね」「ひとつ選んだね」「価値観が変わったね」
そんなことが起きていたら、もう十分うれしい。
そしてもうひとつは、一生一緒にいるくらいの長いお付き合いをしていきたい、ということです。
アナウンサーの世界って、一度なったら終わりじゃないんです。
もっと大きな局に行きたい。
実家のある地域の局に入り直したい。
フリーになりたいけれど、どう仕事をつくればいいのか分からない。
そんなふうに、節目のたびに悩みが出てきます。
だから私は、合格した日で終わりにしたくないんです。
その先の転職も、フリーになるときも、そして結婚式の日も。
ずっと隣にいられる人でありたい。
あなたにとっての「次の一歩」は何ですか
ここまで読んでくださったあなたに、ひとつだけ。
人生が変わる瞬間って、ドラマチックな出来事じゃないことのほうが多いんです。
エントリーシートを一枚出してみた。
自分の話を、誰かに聞いてもらった。
「アナウンサーになりたい」と、初めて声に出して言ってみた。
その小さな一歩が、住む場所を変えて、出会う人を変えて、いつかあなたの結婚式にまでつながっていく。
彼女だって、5年前は「私なんて」と言っていた一人でした。
だから、大丈夫。
今のあなたに足りないものを数えるより、今日できる一歩を選んでみてください。
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