こんにちは!松下公子です。

「アナウンサーになるには、何か資格が必要ですか?」
これ、本当によく聞かれます。
エントリーシートを書きながら、ふと不安になるんですよね。
自分には書けることが何もない。
資格の欄が空っぽだ。
だから何か取らなきゃ、と。
その気持ち、痛いほどわかります。
私も同じことを考えて、実際にお金を払った人間なので(^^;
今日は、資格とお仕事の関係について、私の失敗も含めて正直に書いてみますね。
50万円かけたのに、私が手に入れなかったもの
アナウンサーになりたくて、気象予報士の資格勉強をしていたときがありました。
気象予報士を持っているアナウンサーって、けっこう多いんです。
だから、これを持っていれば採用されるんじゃないかと思ったんですよね。
専門学校に通いました。
当時で40万〜50万くらいだったと思います。
学生なので、当然そんなお金はありません。
ローンを組みました。
それで、どうなったか?
資格が取れる前に、アナウンサーの内定をいただいたんです。
そのとき、私はこう思いました。
「あ、気象予報士の資格、もういらないな」
そして、勉強をやめました。
つまり、50万円は資格にならなかったんです。
知識も、証明も、何も残らなかったー。
もちろん、勉強したこと自体が無駄だったとは思いません。
でも冷静に見れば、私にとって気象予報士は「アナウンサーになるための手段」でしかなかった。
目的が叶った瞬間、手段はいらなくなった。
裏を返すと、こういうことです。
「資格がなくても、私は内定をもらえた」
▼NHKのキャスター・リポーターを目指す方は、こちらもどうぞ。
NHKキャスター・リポーターに資格は必要?
日本語が話せたら、アナウンサーになれる
私が主宰しているSTORYアナウンススクールのホームページには、こう書いてあります。
「日本語が話せたら、誰でもアナウンサーになれる」
この言葉に惹かれて来てくださる方が、本当に多いんです。
「こんな自分でも大丈夫なんですか?」
「日本語が話せたら、いいんですか?」
そう言って、入ってきてくださいます。
これ、勢いで書いたキャッチコピーではありません。
アナウンサーには、資格がいらない。
これは事実です。
お医者さんや弁護士さんは、資格がないとなれませんよね。
でもアナウンサーは違います。
必要なのは、免許ではなく、伝わる話し方。
じゃあ、採用で何を見られているのか。
あなたが何を経験してきて、そこで何を感じて、これから何を伝えたいのか。
面接官が知りたいのは、そこだけなんです。
自己PRで「私は〇〇の資格を持っています」と言われても、面接官の心はあまり動きません。
でも、「私はこういうことがあって、こう感じて、だから伝える仕事がしたいんです」と話されたら、身を乗り出しますよね。
私は、アナウンサーを目指す生徒さんには、はっきりこう伝えています。
資格は、取らなくていい。
自分の経験と思いを伝えるだけで、選ばれます。
雑なアドバイスに聞こえるかもしれません。
でも本当なんです。
稼いでいる人に、資格の話を聞いたことがない
私はアナウンサーとして、経営者の方や有名人の方をたくさんインタビューしてきました。
その道の先駆者だったり、プロだったり、大きな組織を持っている方々です。
その方々が、資格を持っていたか。
ほとんど、持っていません。
経営者なんて、まさにそうですよね。
「社長の資格」なんてものはありませんから( *´艸`)
じゃあ、共通して持っていたものは何か。
私が見てきた限り、それは「決めること」でした。
これをやる、と決断して、そこに向かって一直線。
誰かに火をつけてもらうんじゃなくて、自分で自家発電するみたいに、エネルギーを湧かせていく。
そういう方に、お金も仕事も集まっていました。
もちろん、お医者さんや弁護士さんのように、資格がないとできない職業もあります。
私は今、経営者の会に入っていて、弁護士の方ともよくお会いするんですが、同じ資格を持っていても、仕事がたくさんきて、忙しい方とそうでない方がいます。
その差は、何か。
コミュニケーションです。
どれだけ相手と分かち合えるか。分かり合えるか。
そして、自分自身のプレゼンができるかどうか。
自分を伝えられない人のところに、仕事は集まってきません。
ちなみに私が持っている資格は、自動車免許だけです。
しかもオートマ限定(^^;
おまけに、アナウンサー時代に社用車を2回こすって、始末書を2回書きました。
免許を持っていても、これですからね。
資格を持っていてもダメなときはダメだし、資格がなくてもうまくいくときはいく。
それが、私の正直な実感です。
資格は「知識」。選ばれるのは「経験と実績」
誤解してほしくないので、書いておきますね。
資格そのものを否定したいわけではありません。
資格は、知識です。
それを専門的に教えられる、実行できるという、客観的な証明にもなります。
持っていることで、スタートラインに立てる仕事もあります。
ただ、資格は「持っているだけ」では動きません。
国家資格を取ったのに、どう仕事に活かせばいいのかわからない。
そう悩んでいる方に、私は何人もお会いしてきました。
資格は、あなたを説明してくれる道具のひとつでしかないんです。
道具を持っているだけでは、誰も気づいてくれない。
それを、どう使うか。
どんな経験とセットで語るか。
そこで初めて、価値になります。
だから、もしあなたが今、
「何も持っていないから、資格を取らなきゃ」
と焦っているなら。
一度、止まってみてほしいんです。
その資格は、あなたの目的ですか。
それとも、不安を埋めるためのものですか。
私の50万円は、後者でした。
不安だったから、何か形のあるものが欲しかった。
でも、私を内定に導いてくれたのは、資格ではなく、自分の言葉でした。
空っぽに見えるあなたの経歴には、まだ言葉になっていない経験が必ず眠っています。
うまくいかなかったこと。
悔しかったこと。
それでも続けたこと。
そこを掘り起こして、あなたの言葉で語れるようにする。
それが、どんな資格よりも強い武器になります。
あなたが選ばれるために必要なものは、もう、あなたの中にありますよ(*^^*)
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