こんにちは!松下公子です。

握手を交わす二人

自分の意見を、ちゃんと伝えたい。

でも、相手を否定するような言い方はしたくない。

そんなふうに思ったこと、ありませんか?

面接でもそうです。

面接官から「それは違うんじゃない?」と言われたとき。
グループディスカッションで、自分と違う意見が出たとき。

その場で黙ってしまうか、
それとも「いえ、私はこう思います」と強く返してしまうか。

どちらも、うまくいかないんですよね(^^;

実は、その真ん中にある伝え方があるんです。

相手を否定せずに、本音が届く伝え方

いま私は、企業研修で営業幹部の皆さんにコミュニケーションをお伝えしています。

研修の最後に、「今日いちばんの学びは何でしたか?」とお一人ずつ伺うんですね。

そこで返ってくる答えが、毎回新鮮なんです。

「え、そこですか?」と思うようなことが、その方にとっては大きな気づきだったりする。

先日いちばん多かったのが、これでした。

「相手を否定せずに、本音が届く伝え方があると知りました」

答えは、とてもシンプルです。

相手が何か意見を言ったとき、まず、

「そうなんですね」

と、一旦受け止める。

そのうえで、

「私はこう思います」

と、自分の考えを伝える。

これだけなんです。

正直に言うと、私はこれを聞いたとき、
「え、そんなことが学びになるの?」と思ってしまいました_| ̄|○

でも、自分を振り返ってみたら、できていない場面がたくさんあったんです。

否定から入ると、相手の耳は閉じてしまう

考えてみてください。

あなたが何か意見を言って、開口一番、

「いや、それはダメだよね」
「それってどうなの?」

そう返されたら、どう感じますか。

そのあとに「でも、ここは良かったよ」と褒められたとしても、
もう耳に入ってこないですよね。

否定された段階で、耳が閉じる。
そして、心も閉じてしまうんです。

これ、伝える側にはなかなか見えません。

自分としては「ちゃんと本音を伝えた」つもりでも、
相手には何ひとつ届いていない。

だから、最初は肯定から入る。

「そうなんですね」
「なるほど」
「わかります」

この一言があるだけで、相手の耳は開いたままなんです。

開いたままの耳に向かって、はじめて自分の考えが届く。

順番が逆だと、どんなにいいことを言っても届かないんですね。

「私は」で話すと、意見がぶつからない

もうひとつ大事なのが、そのあとの言い方です。

「私はこう思います」
「私の場合は、こうでした」

主語を「私」にするんです。

これを、アイメッセージと言います。

たとえば、

「それは違います」

と言うと、相手の意見そのものを否定することになりますよね。

でも、

「そうなんですね。私は、こう感じています」

だと、否定はしていません。

自分の考えを、ただ並べて置いているだけ。

だから相手も、受け取りやすいんです。

私は研修の中で、人には大きく分けて4つのタイプがある、とお伝えしています。

話し方や伝え方から、その人のタイプを読み解いていくんですね。

そこで必ず出てくるのが、
「相手と自分の価値観は、同じではないことのほうが多い」ということ。

タイプが4つもあるわけですから、当然です。

自分にとって当たり前のことが、相手にとってはまったく当たり前じゃない。

だからこそ、「そうなんですね」で一旦受け止めて、
「私はこう思います」と置く。

この形が、いちばん安全で、いちばん届くんです。

立場が違うときほど、気をつけたい

これは自戒も込めてなのですが。

否定から入ってしまいやすいのは、自分のほうが少し立場が上のときなんです。

親と子ども。
上司と部下。

私で言えば、講師の皆さんやスタッフとのやりとりですね。

上下があるわけではないけれど、立場がちょっと違う。

そういうとき、つい、

「いや、そうじゃなくて」

が先に出てしまう。

自分に悪気はまったくないんです。
むしろ、良かれと思って言っている。

でも相手からすると、否定されたことしか残らない。

これは就職活動でも同じです。

OB訪問で、先輩の話を聞いているとき。
面接で、面接官から思わぬ指摘を受けたとき。

「そうなんですね」が一言あるだけで、
その場の空気がやわらかくなります。

そして、そのあとに続く「私はこう思っていて」が、
ちゃんと相手の中に入っていく。

面接は、意見を戦わせる場ではありません。

あなたがどんな人で、どんなふうに人と関わるのか。

それを見られている場です。

否定から入らない人は、それだけで「一緒に働きたい人」に見えるんですよね。

小さな一言が、関係の質を変える

「そうなんですね」

たった六文字です。

新しいスキルを身につける必要も、練習を積む必要もありません。

今日からすぐにできる。

でも、この六文字があるかないかで、
相手に届くかどうかが変わってしまう。

伝わらない、わかってもらえない。

そう感じているとき、
中身ではなく、順番の問題かもしれません。

まず受け止める。
そのうえで、自分を置く。

これだけで、あなたの本音は、ちゃんと相手に届きます( *´艸`)

本音を伝えることと、相手を否定することは、別のことです。

その二つを切り離せたとき、
きっと、話すことがもっと楽になりますよ^^

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